ぐるぐる道のあずまやね
どこまでも広がる海を前にして
「もっと高い位置から遠くを見たい」
その感想をきっかけに展望機能のある東屋を計画した
ぐるぐると上昇する道をたてる
道を進むと始めはあずまや内部との関係が強い
のぼるにつれ視線は徐々に外側へ導かれ
方位や視線を展開しぐるぐると運動しながら
360度パノラマが広がる頂上へたどり着く
ぐるぐるとした道が傘となり下にあずまやをつくる
あずまやのベンチに腰をおろせば
渦の隙間から光と風、緑と空と海の光景を取り込む
道の外周壁があずまやを優しく包み
駐車場との隔てとなり草花を巻き込みながら
適度に囲われた居心地のいい空間を生む
ぐるぐる道のあずまやねは
ぐるぐるのぼる遊具のような道と屋上展望台
道が屋根であり囲いとなってできた東屋
さまざまな状況をひとつの渦で取り巻いた
ぐるぐると楽しげな居場所となる

第7回沖縄県U40設計競技
主 催:沖縄県土木建築部施設建築課
敷 地:喜屋武岬園地内
用 途:休憩所
2018年12月
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